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副業人材の活用が進まない理由の一つに、
「副業者に向けたタスクの切り出しができない」ことが挙げられるのではないでしょうか。
エンジニアやデザイナーへのタスクの切り出しが出来れば、
業務委託メンバーを活用して事業を前進させることが可能になります。
本稿では、副業人材へ業務を切り出すために準備することや、やるべきことをまとめました。
目次
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チケット単位で整理する
タスクの切り出しをするために、タスクがチケット単位で整理されている状態を目指します。
既存メンバーで整理するのが難しいという場合は、まずは課題を特定し、タスクの内容を精査し、チケット化できるスキルがある人(PM)を採用することから始めましょう。
この段階では下記のような経験・スキルのあるPMに、現状の整理を含め任せるのがおすすめです。
- プロダクトの立ち上げ期の経験
- 要求・要件定義の豊富な経験
- ドメイン知識がある
参考までに、私たちoverflowでは、複数の副業PMが下記のような方法でタスクをチケット化し管理しています。
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セールスやマーケ等各セクションからの要求吸い上げ(Slackからの情報を元にNotionのテーブルで管理)
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PMがプラオリティを判断しJIRAにチケット化
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JIRAバックログの定義を決め複数に分割
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各副業PdMがエンジニア、デザイナーと相談し実装やデザイン進行
こうして整理されたチケットを、エンジニア・デザイナーにアサインすれば、業務委託メンバーでも比較的スムーズにやるべきことの把握ができ、実装に取り掛かることができます。
実装のために必要な前提情報は、次のパートで説明するドキュメントで補います。
必要項目のドキュメンテーション
業務に必要な情報は口頭で伝達するのではなく、ドキュメントにまとめましょう。
新しくジョインしたメンバーが、自ら情報を取りにいける状態にすることが大切です。
稼働時間が短い場合でも、非同期のオンボーディングがしやすくなります。
また、まとめた情報は正社員のオンボーディングにも活用できます。
必要なドキュメント例:
- プロダクトについて
- プロダクトの歴史:どんな議論をしてどんな意思決定をしてきたのか含め
- プロダクトの現在位置
- プロダクトが目指すもの、将来どうありたいか
- 業務環境について
- 開発環境のセットアップ方法:書いてある通りに作業すればセットアップが完了する状態
- チーム体制、役割分担:誰が何をやっていて何に詳しいのかわかる状態
- ツールのレギュレーション:チケットの起票ルールや、NotionやSlackの利用ルールなど細かいところまで記載。overflowでは、下記のようなルールを記載したNotionをツールごとに作成しています。
メンターをつける
タスクの切り出しができたとしても、稼働時間の少なさからリーチできる情報に差が出る場面が発生しがちです。
これを埋めるために、メンターをつけて、困ったら聞ける状態/業務が停滞しない状態を構築しましょう。
業務委託メンバーのコンディションを知り、互いに信頼感を持って稼働できるよう、定期的な1on1などで密にコミュニケーションをとります。